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新進気鋭のイラストレーター大城美玲さん デザインの素敵な家具や雑貨を取り揃えているお店が 那覇市小禄金城に最近出来たので、のぞいてみた。 なるほど、フランスやイタリアからの直輸入だけあって、 家具や食器類の展示を見るだけでも楽しくなる。 そんな一角を利用して、こじんまりではあるが、 人目を引くイラスト画の個展が開かれていた。 原色をふんだんに使って女の子を描いている。 伸びやかでリズム感あふれる描写は、 見る者を楽しくさせる。また、単純な線ながら確固たる存在感が 漂う描写は、店の雰囲気と非常に合っている。 取材の日である。イラストの派手めな色使いから、 さぞや今風の、茶髪で、目にはブルーのコンタクトでも しているような女性を想像していた。 ところが目の前に現れた女性は意外にも正統派で、 癒し系に属する笑顔の素敵な女性だ。 「みれい」という名前から、あの「落ち葉拾い」で有名な 画家のミレ−を連想してしまう。「ご両親は将来を見越して 素敵な名前をつけましたね」と話しかけたところ、 「いえいえ、小さい頃はダジャレに使われたりして、 よくからかわれたりしたんですよー」。 「ただ単に絵が好きなだけじゃ美大は受からないし、 デッサンとかいうのは全くの未知の世界でしたから、 まずは美大の予備校でじっくり基礎を学びましたね」。 えらい! その後、沖縄県立芸大デザイン科に合格する。 98年に卒業し、東京の広告制作会社に3年間勤めながら イラストを描き貯めた。いつかは古里の沖縄で 活躍する日を夢見ながら。 2001年4月に退社し、沖縄を拠点としての 制作活動を始めた。そんなある日、作品を携え、 近所にあるお気に入りの雑貨屋「mix Life‐style」に行った。 店長さんに「自分の作品を置かせてもらえないでしょうか」と 直談判するためだ。絵を見るなり店長さんは快諾し、 「MIREI OSHIRO」は幸先の良い幕開けになった。 それからは、とんとん拍子に道が開けた。雑誌「HANDS」や イベントの絵柄を頼まれるなど、多忙で充実した日々が続き、 沖展入選まで果たした。 沖縄で勤めていた会社を最近辞め、 いよいよイラストレ−タ−「MIREI OSHIRO」として 本腰を入れた活動を始めた。将来の夢は、 「イラストだけの枠にとらわれず、いろんな分野に 携わっていきたい」と非常に前向きだ。そして、 「ホームページを通じて、自分の絵が世界中に発信できればいいかなぁなんて 思ってます」と言う。 人生の勝者とは将来の青写真を 確固とした像にすることのできる人なのだろう。 どんな小さな機会も逃さない行動力こそ 夢を獲得する近道なのだということを、今回の取材で 私は勉強させてもらった。終始にこやかでおっとりした 口調なのだが、ユーモアのセンスを端々に見たことも記して おきたい。「センス」に恵まれた人なのである。 さて、百聞は一見にしかず、である。 美玲さんのイラストの素晴らしさをじっくりと見てほしい。 なお、顔写真は「イラストのイメージと合わないと困るので」ということで、 残念ながら撮らせてもらえなかった。ご了承ください。 (沖縄王・ハブ太郎) 美玲さんへの連絡は、bellandlily@hotmail.com |
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