王直属・SATがゆく

北谷スポーツセンターで渡慶次牧子さんと盛り上がった話

 「王様の掲示板」にHioさんが下記の依頼を寄せた。
 <北谷スポーツセンターの受付のお姉さんに 「とけし」さんっていう女性がいるの ですが、こちらは爽やかな感じでまたまた「ちゅらさん」 な人です!! がんばり屋さんって印象があります>

 渡慶次牧子(とけし・まきこ)さんは1979年8月28日、 北谷町に生まれた。以来ずっと北谷で育ち、今は北谷町の 北谷スポーツセンターでバイトをしている。

 ドライブが好きで、一人でも行く。バイトが終わってから友人を 乗せて車を走らせることもある。夜は道路が空いているのがいい。名桜大辺りで 折り返す。途中の24時間営業小売店で お菓子や飲み物を買って車内で 味わうのも楽しみの1つだ。

 同じ道ばかり走ると飽きてくるので、適当に曲がる。 それが原因で道に迷うことがある。「でも、そのうちに 知っている道路に出るんですよね」。迷うことさえ 楽しんでいる。非常に前向きだ。

 彼氏の影響でヒップホップを聴くようになった。 最初に聴いた時は「単にしゃべってるだけ。何じゃこりゃ、 念仏か」と思った。「山場がないから眠くなるし、歌おうと思ってもしゃべって いるだけだから歌いようがないし、 着メロにしようと思ってもしゃべってるだけだからできない」と、 大きな目をクリクリさせて、 ユーモアたっぷりに徹底的にこき下ろす。

 この子、べらぼうに面白い! 笑いのセンスが 素晴らしい! 見た目とずいぶん違う。気さくで明るくて 元気いっぱいだ。

 好みのタイプは「面白い人がいい。それから、気を 使わなくて済む人」だ。実際の彼氏は、渡慶次さんに 全然(?)気を使わない。その一例として、オナラの話になった。

 「彼は車の中で屁をこくんです。すぐに窓を閉めて、しかも ロックするんですよ。人のあるべき姿としては最低限の気遣いをしてほしいで す。私だってお返しをしたいけれど、 人として考えるとできません」

 「オナラをする」ではなく、「屁をこく」と飾らないのがいい。 22歳のかわいい女性の口から何度も何度も「屁」「こく」という単語が飛び出す ので、SAT隊員の私は大笑いが 止まらない。

 「彼は毎日1回は屁をこいています。 何食べてんですかね」

 いいなぁ、このノリのよさ。サービス精神が 旺盛なのだろう。ということは、気遣いを十分に できる人なのだ。笑いのツボを押さえているのは見事だ。 笑いを誘う話を軽快に出す辺り、頭の回転が速い 証拠である。

 ところで、屁の話なら私は負けない。 私が子供の頃父親から伝授された、 西野家に代々伝わる「オナラの歌」を 渡慶次さんに歌った。

 ♪一番くさいのは布団のオナラ、中にこもってよくにおう、 その次くさいのはお風呂のオナラ、鼻の先にてプッとにおう♪ (「アルプス一万尺」の節で歌う)

 さて。10年後の夢を聞いた。「子供はいるけれど、 働いていたい。外に出たいんです。家の中より外の方が 面白いと思うから。私は家の中にいるとダラダラしてしまうんですが、外に出た らテキパキ動きます。私は太陽電池か 光合成か」と、ボケと突っ込みが冴える。

 Hioさんにひとこと。「推薦してくれたお陰で 楽しい経験ができました。もし北谷スポーツセンターに 来たら声をかけてくださいね」

 これから公務員の勉強を始めようかと思っている。 予備校に通うつもりだ。そうなったら、今の バイトはおしまいである。 Hioさん、急いで。(沖縄王・西野浩史)





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