王直属・SATがゆく

ドトールコーヒー具志川イオン店で城間かおりさんを大取材

 掲示板に記されたSAT宛ての取材依頼を紹介する。
 <具志川の金城さんの話読みました。 調べてくれるって面白いです〜。私もお願いしようカナ。
 同じ具志川のジャスコなんですが、ドトールというコーヒー屋さんがありま す。あすこにとってもカッコイイねぇねぇがいるんです。私の目標。でも最近見 かけないから、どうしたのかなって。
 名前は城間さんていいます。笑顔がステキなんだ。
 こんなんで調べてくれるんですか?
   沖縄市の高校生ちゅらさん候補でした>

 これだけの手がかりがあれば簡単だ。しかも ドトールなら私の“庭”みたいなものである。 サッと取材に駆けつけた。

 ドトールコーヒー具志川イオン店の「パートナー」として 働いているのが城間かおりさんである。1971年3月14日、 名護市生まれだ。

 1999年11月に新規開店したのに合わせて働き始めた。 ちょっと大げさな表現をすると、店の歴史とともに歩んできた ということだ。

 ドトールで働こうと思ったきっかけは、 数年前にさかのぼる。国際通りのドトール松尾店に入り、 居心地のよさと感じのよさを感じた。

 自宅近くでドトール具志川イオン店が新規開店することになり、 人材を募集しているのを知り、あのドトールなら働きたいと 思ったのだ。

 ここで少しだけ私的な部分を。

 夫と勇伍ちゃん(2歳)の3人家族である。勇伍ちゃんが 病気をするたびに大変な思いをする。しかし、 面白さもたくさんある。その1つが「私の口癖を真似るんです」。 勇伍ちゃんが「あら?」を連発するのを聞き、 最初は「誰の言葉を真似しているんだろう」と思った。 実は自分の口癖の真似だった。

 勇伍ちゃんには将来「スポーツマンになってほしい。 運動神経がいいみたいなので、楽しみにしているんです。 あとは……元気で育ってくれればそれでうれしいです」。 こう話す時は母親の顔になる。

 さて、仕事の話に戻そう。

 お客さんから「ありがとう」や「ごちそうさま」という言葉が 返って来る時が一番うれしい。顔見知りになったお客さんと 言葉を交わすのも楽しい。わざわざ本をプレゼントして くれるお客さんだっている。城間さんのさわやかな笑顔が お客さんをひきつけるのだろう。

 仕事は立ち通しだ。最初はけっこうきつかった。 しかし、いつの間にか慣れてしまった。忙しい時は 5時間ほど立ち通しになる。でも「店のスタッフの雰囲気がいいので」 あっという間に時間が過ぎる。というわけで、 店長さんやスタッフと一緒にパチリと撮らせてもらった。

 仕事に対する姿勢や誇りを持っているのは間違いない。 撮影時にドトールの商品を手にして“売り込み”を 忘れないのがいい証拠だ。仕事場ではテキパキと動き、 お客さんには“かおりスマイル”を投げかける。そんな姿を見た 年下の女の子が「カッコイイ」と憧れるのは当然だろう。

 掲示板に書き込んだ<高校生ちゅらさん候補>さんに対して、 「高校を卒業したらドトールのイオン具志川店で頑張ってください。 その時はあなたの笑顔を見に行きます」というメッセージを もらった。

 今春から城間さんは八重山に引っ越す。夫の転勤についていく のだ。八重山でも「カッコイイ」と慕われるに違いない。 (沖縄王・西野浩史)





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