王直属・SATがゆく

平良優子さんの笑顔と親切な振る舞いは観光立県を支える

 今度はこんな依頼が届いた。フクスケさんからである。
 <王直属・SATさんへ依頼がぁー。ロワジールホテルのお土産屋さんにカワイ イ子がいるんです。その子を取材して欲しいのですが……。ショートカットで丸 顔の子。レジにいました。 <平良優子>さんで21歳ぐらい。すごく親切で、 お土産の宅配頼んだ時に、わざわざ荷物を宅配カウンターまで 運んでくれて感動!! 親切でカワイイ>

 さっそくサッと取材に参ろう。那覇市内のロワジールホテル1階にあるロワ ジールプラザに勤務する平良優子(たいら・ゆうこ)さんである。漆器と人形、 お酒のコーナーを担当し、ブランドコーナーにはヘルプで入ることがある。

 1977年5月25日生まれだから24歳だ。しかし、確かに年齢より 下に見える。取材のためパレット前で待ち合わせた際、 高校生が来たのかと思ってしまったほどだ。童顔だが、 話してみるとしっかりしていることが分かる。

 フクスケさんの取材依頼内容を話した。平良さんは 「お客様はストレス解消でいらっしゃっているのですから、 私たちに笑顔がないと」「お客様のニーズに合う商品の提供や 笑顔は当たり前です。ごく当たり前のことをしているだけですよ」と 謙遜する。観光産業の最前線に立つ一人ひとりの誇りが この沖縄を支えていることが伝わってきた。

 仕事をしてよかったと思うのは、「普通に仕事をしていて 『よかったよ』と言われる時です。でもこういう形で 声をかけられるのは初めてなので、びっくりしました」と にこやかに語ってくれる。柔和な笑顔は観光客を沖縄びいきに させるに違いない。

 こう見えても、趣味は格闘技だ。K-1やボクシングをテレビで見て、 「スカッとする」のがいい。武蔵やピーターアーツ、 マークハントなどがお気に入りだ。

 週1回の休みは映画を見たりカラオケに 友人たちと行ったりする。カラオケで洋楽に挑戦することもある。 「歌なしでは生きられません」と断言する。MDプレーヤーで バックストリートボーイズを聞きながら出勤している。

 バスが好きで、北谷までバスで往復することがある。 行き先を決めずにバスに乗り、探検気分を味わうのも 楽しい。古里の久米島から本島に出てきた時、 どこまで行くのかと思ってバスにとりあえず乗ってみるという 使い方をしたものだ。「失敗したら、来た道を戻ればいいだけですよ」 というところに、前向きな人生観が出ている。

 10年後は「結婚していたいです」。好みのタイプは 「一緒にいて楽しい人です。例えば松ちゃんみたいな、 面白いことを突然ボソッと言うような人がいいですね。 サーファー系は苦手です」。なお、久米島にいるお父さんが 彼氏を“面接”することになっている。(沖縄王・西野浩史)





©2002, 有限会社沖縄王