ゴーヤーマンの不思議


 NHK朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」から生まれた「ゴーヤーマン」のキャ ラクターグッズ人気がまだ続いている。というわけで、沖縄王では大追跡を続け る。今回はマスコット(500円)をテーマにしよう。

 マスコットにはラベルがついている(写真1)。製品の簡単な説明書みたいな ものだが、ここに印刷されたゴーヤーマンの写真が実際に販売されているマス コット(写真2)と微妙に違っているのだ。
 まずマントが違う。ラベルのゴーヤーマンはマントの外側が下に向けてとがっ ているのに、マスコットはそうなっていない。
 次に注目してほしいのは黒い靴(足?)だ。2つの靴(足?)の間隔が、ラベ ルのゴーヤーマンはほとんど開いていないのに、実際のマスコットは空いてい る。
 さらにさらにだ(ちょっとコーフン気味)。ヘルメットの色はマスコットのほ うが濃い。逆に体はラベルのほうが濃い。これらは故意なのか?!

 さっそくNHKソフトウエア(東京)を直撃した。上記の点を担当者に伝えたと ころ、「鋭いですね!」とお褒めの言葉をもらった。えっへん! 微妙な違いに ついて聞いたところ、ラベルは「テレビで実際に使われたものの写真です」と教 えてくれた。実際に使われたゴーヤーマンは撮影用に45個作られただけ。テレビ では、段ボールにたくさん詰まっていたように見えたけど、本当はたったの45個 だったわけ。
 NHKは公共放送という性格上さまざまな制約がある。番組で使ったものをその まま商品化できないのもその1つだ。そこでツクダが商品化するにあたって微妙 に形を変えたということだ。
 上記のほかサイズや重さ、硬さ、材質なども違っているそうだ。

 さて、ツクダ沖縄支社の簗瀬裕次店長によると、「本当にちゃんと作っている の」というお叱りの声がお客さんから届くことがあるという。ジャスコ具志川店 ではマスコットの売れ行きが一時期に比べると落ちているという話を聞いたが、 全国的にはまだ品薄状態らしい。実際、本土の子供はマスコットを手にすると大 喜びする(写真3)。
 日本の工場だけでは生産が間に合わないので、海外工場で作られたものが近々 店頭並ぶ。海外からゴーヤーマングッズがやってくるのだ。テレビの「ちゅらさ ん」では、ゴーヤーマンを世界に羽ばたかせようと古波蔵家は目論んだが、現実 の世界では海外から日本に羽ばたいてくる、ということかな。(N)





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