ラジオ沖縄の「民謡の花束『光龍ぬピリンパラン日曜日』」

 比嘉光龍(ばいろん)さんが、毎週日曜、ラジオ沖縄で番組を担当している。 番組についての意気込みや内容について、光龍さんから電子手紙が届いた。


 私はラジオ沖縄(864キロヘルツ)で番組を持っています。 番組名は「民謡の花束『光龍ぬピリンパラン日曜日』」です。 毎週日曜、午後1時半から3時半まで2時間の生放送です。 私はすべてうちなぁぐち、相方は日本語で話しています。

 この「民謡の花束」という番組は40年も続いている人気番組なんですが、 今までは月曜から金曜までやっていたのが、土曜と日曜だけになってしまいました。

 土曜は新しい沖縄の歌をかけて、日曜は私の独断ではあるのですが、 30年以上前に録音された沖縄の民謡をかけ、その中で古典音楽をかけるコーナーを1つ設けました。

 日曜は新しい歌はかかりませんが、その代わり古きよき時代の沖縄を再現できたらと思っています。

 私はこの2時間すべてでうちなぁぐちを使っています。

 相手のアナウンサーが日本語でCMやお知らせをしてくれますので、 私はすべてうちなぁぐちで番組を進めることができるのです。

 すべてうちなぁぐちでOKというのは大手のラジオ局でなかなかは難しいことですが、 こういうことができるのもラジオ沖縄さんと相手のアナウンサー島袋幸子さんのおかげです。 大感謝です。

 さて番組で新しく3つのコーナーを私が作りました。

 「大節(うふぶし)とぅ連(つぃ)りてぃ」は、琉球古典音楽をかけるコーナーです。

 「語やびらうちなぁぐち 使(ちか)やびらうちなぁぐち」は、うちなぁぐち講座をやっています。

 「昔唄、覚出(うびぅんじゃ)ちなーびら」は、主に戦前の大御所の唄をかけます。普久原朝喜さんなどです。

 4月17日(日曜)にかけた曲のリストは、
(1)戻り駕籠(喜納昌永{喜納昌吉さんぬ親}、玉城安定、城間ひろみ)
(2)富原ナークニー・はんた原(登川誠仁)
(3)「早作田」上ぎ出し(奥間盛正)
(4)ちぶみ(石原節子・城間ひろみ)
(5)だんじゅかりゆし(でいご娘)
(6)ゆすぬ花(瀬良垣苗子)
(7)ナークニー・山原汀間当(嘉手刈林昌)
(8)くじり格子(歌、又吉盛保 台詞、高安六朗)
(9)屋慶名くゎでぃーさー節・早嘉手久節(普久原朝喜)
(10)なーしび節(玉城安定)
です。

 こういう渋い選曲でやっていますので、50代以上の方々に支援されていくのではと思っています。 若い人もこれを聞いて昔うちなぁを堪能してもらえたらと思っています。(比嘉光龍)






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