沖縄のいっぴん

ミネラル豊富な地下浸透海水「山瑚泉」(さんごせん)

 沖縄に越して来てから、温暖な気候や海に近い環境のおかげで 子供のころからのアトピー性皮膚炎の症状がだいぶ軽くなった。 とはいうものの、乾燥しがちな冬場やストレスがたまった時などには 湿疹が出てきてしまう。

 そんな時スーパーで「山瑚泉」を見つけた。以前から「海水はアトピーに良 い」 という話は聞いていたし、実際海で泳ぐと肌の調子が良くなる。この「山瑚泉」 は地下浸透海水をそのまま肌にスプレーして使うということで、早速試してみ た。

 両肘の内側や手指の患部に何度かスプレーしているうちに、 少しずつかゆみが和らいできた。もちろん、「薬」ではないのですぐに湿疹が 治るわけではない。だが、それだけに毎日安心して使うことができる。

 それにしても、どこでどんなふうにして摂れた海水なのだろう? 発売元であ る 沖縄ハム総合食品の山瑚泉担当・大田かおりさんに話を聞いた。

 「この写真が現場なんですよ」と言って大田さんが指し示したのは「山瑚泉」 の ボトルのラベルだった。山の中で噴水のように水が勢いよく交差している写真 だ。 てっきりイメージ写真だと思っていたのだが、 「舗装されていない山道を途中まで車で行って、そこから歩いて山を少し下ると 採水地に着きます。そこでポンプを使って山瑚泉を汲み上げているんです。 これはそのポンプの栓を開けた時の写真です」と教えてくれた。

 採水地は本部町浦崎の山奥にある。本部町出身の沖縄ハム会長・長濱徳松氏が 採水に取り組んだ。調査ボーリングから2年の歳月を経て、 1999年の夏に井戸を完成させたという。

 海から直接汲み上げる海洋深層水と違い、「山瑚泉」は山で採水された 「陸地珊瑚礁地下浸透海水」だ。海水面から陸側へ約1.5キロ、 珊瑚礁の延長上にある井戸で、地下100メートルの地殻深くに閉じ込められた 原塩水を汲み上げている。その原塩水は、珊瑚礁でろ過された、細菌や有害物質 を 含まない清浄な海水エキスで、およそ2万5000年も前から溜まっていたという。 「山瑚泉」はその原塩水を薄めずそのまま使用しているので濃度が高く、 ミネラル含有量が非常に多い。特にカルシウムやマグネシウムの含有量は 普通の塩より多い。

 「もちろん私も愛用者です。殺菌作用があるのであせもや虫刺されに使うと 治りが早いですよ」と語る大田さんは、家族で「山瑚泉」を使っている。

 「お客様からさまざまな声が寄せられています。 お年寄りの床ずれに「山瑚泉」をタオルに含ませて使ってみたら良くなったと か、 男性の方からは髭剃り負けにスプレーするといいとか、 いろいろと試されているようで、リピーターが多いのです」と大田さんは説明す る。 なんと神奈川県川崎市の競馬場では、競走馬のえさに「山瑚泉」を混ぜているという。 競走馬は年中走っているので汗をかきやすい。その分塩分を必要とするのか、 「山瑚泉」を混ぜてからえさの食いつきが良くなったそうだ。

 「山瑚泉」の用途は、肌荒れにスプレーしたり、お風呂上りに化粧水として 使った り、うがいをする時に使うなど本当に幅広い。「料理にも使えますよ。 キャップ一杯くらいをみそ汁やスープに入れるのです。食塩よりミネラル分が豊 富なので体にいいですよ」と大田さん。

 ところで私は、アトピーだけでなく、口内炎ができた時にも患部に向けて 直接スプレーしてみた。すると、翌日には腫れも痛みもすっかり消えていた。 一度できるとなかなか治らない口内炎だけに、「山瑚泉」の威力を実感せざるを 得ない。太古の海水パワーといったところだろうか。

 ただ、冒頭で述べたように、特別な疾患に対する即効性を期待して 使うのではなく、あくまで毎日安心して続けられる「純粋な自然の恵み」という 意識で 使っていきたいと思う。アトピー性皮膚炎をステロイド剤などの「薬」で治すの は 簡単だが、副作用が心配されるし、何より見た目だけ治っても何の解決にもなら ない。 治療には個人差があるので、自分に合うペースで体の中から改善する手段を選 び、 生活習慣や食事に気を配りながら、その手助けとして「山瑚泉」のような商品を 試してみるといいのではないだろうか。(沖縄王・伊藤珠央)

●「山瑚泉」のミネラル含有量
塩分3.19% アルカリ度156mg/l カルシウム460mg/l マグネシウム1210mg/l  ナトリウム9140mg/l カリウム326mg/l

「山瑚泉」
ミスト(250ml)600円 詰め替え用ペットボトル(500ml)500円 入浴用ペット ボトル(2リットル)1500円
※沖縄県内ジャスコ3店舗内の薬局では上記の値段で購入できる。 なお、入浴用ペットボトルはジャスコ北谷店の薬局のみで販売されている。

問い合わせ/沖縄ハム総合食品
住所:沖縄県中頭郡読谷村座喜味2822-3
電話:0120-357-006
ファクス:098-958-4333
ホームページ:http://www.okiham.co.jp






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