ゴーヤーマンを手に入れたい!

 NHKの朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」に登場した キャラクターのゴーヤーマンが実際に発売されたものの、 入手困難な状態が続いている。

 何を隠そう(隠していないか)、 私(沖縄王変酋長)は「ちゅらさん」を欠かさず見ている。 ゴーヤーマンのキャラクターグッズを欲しくて(友達に自慢したい)たまらない。

 東京駅の地下街にあるNHKキャラクターワークショップに 5月上旬たまたま立ち寄った時のことだ。周囲をうろうろする不審な 大人(男女)が数人いることに気づき、ピンときた。 ゴーヤーマンの商品が入荷したに違いない。 店員さんに確認したところ、やっぱり「これから陳列する」と言う。 私も不審人物の仲間入りだ。 イス取りゲームみたいに陳列棚の周囲をうろうろする。 残念なことに一番欲しかったマスコットは入荷していない。 やむなくキーホルダーを2個購入。で、それが写真ね。

 ここ沖縄でもゴーヤーマン商品は手に入りにくい。 ツクダ沖縄支社(北谷町)に「どうなってんですか?」と聞いてみた。 店長の簗瀬裕次さんは「(商品の)仕上がりが全然間に合わない」と言う。

 なんで?
 簗瀬さんによると、ここまで人気を集める(タマゴッチ数ヶ月分の実績を、 ゴーヤーマンはこの2ヵ月で超えた)とは当初思っていなかったうえ、 市場に出たら出たで、1人で10個買ったりする観光客がいるらしい。 本土に持ち帰って沖縄土産として配っているのかもしれないということだ。

 でも、パッケージに書いてあるとおり、商品は台湾や中国で生産されている。 こうした商品を製造できる工場が沖縄にないので、 海外で生産しているということだ。正確には「沖縄土産」とは言えないのだ。

 かつて私はスイスで台湾製の折り畳み傘を買ってしまったことがある。 悔しかった。ドイツでは中国製の土産を買いそうになった。 危ない危ないと思った。

 観光客は現地で生産されたものを買うべきではないだろうか。 せっかく沖縄に来たのに、台湾の製品を買ってどうする。 お願いだからゴーヤーマンを買い占めないでほしい。

 県民はいったいどうすれば手に入れられるのだろう。
 簗瀬さんによると、生産したうちの30〜40%が沖縄県内に入荷される。 特に品切れが早いのが、空港などの土産物売り場だ。 空港の売り場では100個が10分で売り切れるそうだ。 「観光客の皆さん、分別を持ちなさい。落ち着いて」と 呼びかけたいところだが、私だってその場にいたら 必死になって10個くらい買い占めてしまう自信は ある(そんなことで胸を張るな)。しかし観光客諸君。 何度も言うが、それは沖縄土産ではない。

 ゴーヤーマン商品はフル生産中だそうだ。 これから少しは手に入れやすくなるはずである。 県内ならどこで手に入れやすいか。 1回しか言わないからよ〜く聞くように。 サンエーやジャスコ、ダイエー、リウボウの おもちゃ売り場や街のおもちゃ屋さん。そう。 どちらかというと地元の人間が利用する店だ。

 ここだけの話だが、それぞれの店には金曜に入荷し、 週末に店頭に並ぶ。






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