この「やぐら」が「うふざとそば」の目印


うふざとそばの外観。入り口には日替わりメニューが記されている


清潔感あふれる明るい店内



住所:大里村字大里2549-1
地図
電話:098-944-3727
営業時間:月〜金曜・午前11時〜午後5時
      土日祝祭日・午前11時〜午後8時
定休日:水曜
駐車場:約20台分



店長は近所の主婦たち「うふざとそば」

 「うふざとそば」の名刺には「店長 近所の主婦たち」と記されている。 厨房に立つのは、実際に大里村出身、または大里村に嫁いできた4人の主婦だ。 オーナー・比嘉早苗さんの「うふざとそばをそれぞれのお店と 思ってほしい」という考えから、全員が「店長さんになった」という。

 「主婦(または主夫)の手作り」と聞くだけで、じんわりとした温かさを 私は感じてしまう。愛情込めて作られた手料理の湯気の向こうに 優しい笑顔がほのかに浮かんでくるようだ。 実際このお店はそんな私の想像を裏切らない。 初めてお店を訪れて、初めて「うふざとそば」を味わった時、 私はなぜだか懐かしさを感じてしまった。 この店を「何度か訪れたことがある」という私の友人も「小さいころ、 遊びに行った親戚の家で食べたような味がする」と話していた。 昨年(2000)年9月にオープンしたばかりだから、 お店の歴史は浅い。それなのに懐かしい味がするなんて、 不思議といえば不思議だ。

 懐かしさの理由は、作り手のお母さんたちが それぞれの「家庭の味」を提供しているからだろう。 日替わりメニューはトーフチャンプルーや野菜チャンプルー、 とんかつなどである。それこそ「店長さんたち」の得意な家庭料理が 「食卓にのぼる」のだ。平日のお昼は、そんなおふくろの味を求めて、 仕事の途中に立ち寄る男性客が多い。駐車スペースはかなり広いので、 気軽に車で立ち寄ることができるのも魅力の1つだ。 明るく清潔な店内はテーブル席だけでなく座敷もあるので、 大人数で訪れることができる。取材時は14人の予約客が入っていて、 にぎわっていた。

 食器はすべて壷屋焼きを使っている。 沖縄料理には沖縄の器が似合う。このこだわりは比嘉さんの お連れあいによるものだ。「夫はもともとそば好きで、 あちこち食べ歩きをしていたのですよ」と比嘉さんは語る。

 前日に出汁を準備しているという「うふざとそば」の味は あっさりしている。健康志向のお客さんに好評だ。 そばの味に詳しいお連れあいもきっと満足しているに違いない。 比嘉さんは「お客さんからいろいろとアドバイスをいただいているんですよ」と 語る。

 そばのメニューは開店当初、大と中のみだった。しかし、 お客さんの希望で、そばにジューシーと日替わりのおかずを一品つけた「そば定 食」を始めた。今では、これが店の人気メニューに なっている。お客さんとのコミュニケーションを大切にする比嘉さんの姿は、ま さに家族を優しく包み込む「母親」の存在そのものだ。

 「うふざとそば」は道沿いに大きなやぐらがある。 これも比嘉さんのお連れあいのこだわりによるものだ。 「敷地内に陣取って、人々を招き入れる。お客さんを 呼び込もう」という思いが込められている。まさしく、そのとおり! 私の ようにこのやぐらを目印にしてお店にたどり着くお客さんは多い。 「うふざとそば」は名刺に記されているとおり、 「そば上戸(じょうぐう)の心なごむいやしの陣屋」となっている。 家庭の味が恋しい方にお薦めのお店だ。もちろん、私のような 「とりあえず主婦」にとっても、「おふくろの味」や「家庭の味」が 非常に参考になるのは言うまでもありません。 ふところ深き母親を目指して、マジュン  勉強サヤ!=Let's study! (沖縄王・新屋敷弥生)


<メニュー>
うふざとそば(大) 500円
うふざとそば(中) 400円
ソーキそば 600円
そば定食 600円
ゆしどうふ(ジューシー付) 400円
ゆしどうふ定食 600円
ゆしどうふそば 500円
日替わり定食 600円
ジューシー 100円
コーラ 200円
ジュース 200円
生ビール 350円
ぜんざい 250円
かき氷 200円





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