オシャレな外観


お店入り口には「今月のおすすめ」が記されている。参考にしよう


たくさんのかわいいパンがお出迎え



住所:宜野湾市上原1-5-12
地図
電話・ファクス:098-893-8030
営業時間:午前10時〜午後8時
定休日:日曜
駐車場:ない



品数豊富なパン工房「PãO (パオ)」

 「とにかくおいしいから一度行ってごらん」。 どちらかというと普段は冷静で物静かな友人があまりに手放しで 絶賛するので、「まぁ、食べ物の好みは人それぞれだからね」などと少々意地悪 なことを私は言ってみた。でも、そう言ってしまった ことをすぐに後悔することになる。今では、紹介してくれた彼以上に私はパン工 房「PãO 」のトリコになっているからだ。

 午前10時の開店と同時にお客さんが次々と訪れる。 お店の愛らしい外観から女性客がほとんどかと思いきや、 私の友人のように男性ファンがかなりいるようだ。 店長の上原勝彦さんは「ありがたいことに男女問わず幅広い年齢層の方々がい らっしゃいます」と語る。親子三代で訪れる 常連さんもいるそうだ。

 幅広いファンを集める理由の1つに 品数の多さが挙げられる。選りすぐりの原材料を使って 焼き上げられたクロワッサンやデニッシュは バリエーションに富む。そのパンのひとつひとつが 実に美しい。上原さんが毎日焼き上げる45種類ものパンの すべては、まさしく「作品」という感じだ。PãO は「パン屋さん」 というよりも「パン工房」と呼ぶ方がふさわしい。 店頭に並ぶパンの数はおよそ500個に達する。 これだけたくさんのパンが連日完売してしまうというから驚きだ。 笑顔で迎えてくれた店員さんは「午後8時の閉店時間を待たずに 売り切れてしまうことがあるのですよ。売り切れてしまった後に いらっしゃるお客さんには本当に申し訳なく思います」と話していた。おいしい ものをゲットするには早めにお店の扉を開かなければ いけないようだ。

 30歳のパン職人さんである上原さんは、 もともとパンの世界とは無縁の職業に就いていた。 仕事で訪れた神戸で、おいしいパンと出会った。 その出会いが、上原さんをパン職人の道に導く。 「神戸のパンのレベルはかなり高いですよ。 あんなにおいしいパンに出会わなければ、 この道に進んでいなかったと思います」と振り返る。 那覇市内の某ホテルで修業を積んだ後、3年前に独立した。 私は残念ながら「神戸のパン」を味わったことがない。だが、 上原さんを魅了した「神戸のパン」の 存在に感謝せざるをえない。その存在のお陰で、 上原さんの作るパンを思い切り味わうことができるのだから。

 店名の「PãO 」は上原さん自身が名付けた。 ポルトガル語で「パン」という意味だ。「日本人に最初にパンを 教えたのがポルトガル人なのです。パオはパンの語源な のですよ」と、上原さんが教えてくれた。 その語り口から、原点を忘れず、パンの奥深い世界に 真摯に向き合う職人の心意気が確かに伝わってくる。 上原さんは、これから「よもぎやカボチャ、ブルーベリーなどを使い、彩り豊か な食パン作りに挑戦したい」と抱負を語ってくれた。 パン工房「PãO 」から目が離せなくなってしまった。 (沖縄王・新屋敷弥生)


<取材時、店頭に並んでいたメニュー>
クロワッサン 120円
パオショコラ 140円
中華de チャイナ 130円
アスパラベーコン 150円
ハムッチー 140円
ウィンナータルタル 130円
かぼちゃのちゃちゃ 140円
ベーコンエッグ 130円
ストロガノフ 150円
ブルーベリーデニッシュ 130円
プラムデニッシュ 140円
シナモンデニッシュ 130円
ポワン 140円
マロンデニッシュ 150円
くるみデニッシュ 140円
ベリースペシャル 160円
チョベリグ 130円
パオ・フォンデュ 120円
カンバーニュサンド 140円
チキンカレーパン 130円
タイソン 150円
ガーリックフランス 200円
バケット 250円
ヤングフランス 130円
パンドカンパーニュ 250円
エスカルゴ 150円
カマンベールフランス 120円
プチ・フロマージュ 50円
田いもあんぱん 100円
かぼちゃくん 110円
黒ごまあんぱん 120円
おいもちゃん 120円
よもぎあんぱん 120円
黒ごまメロンカスター 140円
メロンパン 100円
くるみパン 220円
ジャーティブレッド 250円
パンプキン 300円
ぐるチョコ 230円
スィートパンプキン 200円
ブルーベリーブレッド 250円
パオスペシャル 1.5斤 330円
バターロール(5個入) 230円
チーズケーキ 200円
クラシックケーキ 200円




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