沖縄王


週末は込むので覚悟をアップルカモミール 3方向に窓があるこの器の作者は北海道出身住所：佐敷町佐敷488 →地図電話：098－947－6203 営業時間：正午から午後9時定休日：火曜、第3水曜駐車場：7台は可能	茶屋「Be　Natural」　　メニューを見て、「おっ」と思う。木製の表紙で、中のファイルには各メニューの説明が丁寧に記されている。私の経験では、こういう店は質の高い飲食物を味わえる可能性がきわめて高い。　　紅茶が得意分野のようなので、アップルカモミールを注文してみる。出てきたポットを見て驚く。りんごが数切れ入っているのだ。アップルティーと名のつく紅茶をこれまでけっこう飲んできた。リンゴの香りだけをつけた安易な紅茶が少なくないことを経験的に知っている。本物のりんごが入っている紅茶は珍しい。飲んでみると、予想した通り、味が全然違う。りんごから染み出した甘い味がカモミールと調和し、口の中に広がる。美しい。本当に美しい味だ。　オーナーの前平香さんと一緒にお店をやりくりしている日向紀彦さんは長野県南部・川上村の出身だ。 2人は沖縄国際大のワンダーフォーゲル部の仲間だった。卒業後、前平さんはイタリアンを、日向さんはフレンチを、それぞれ修行してきた。2001年2月19日にお店を開くことになった際、「ここでしか食べられない料理と飲み物」を作ろうと決意した。この店を分類すると癒し系に入る。しかし、「癒し系のお店は多いですが、商品で差をつけることがお客さまへの最大のサービスだと思っています」と日向さんは語る。その結果が「手作り」である。パスタもピザの生地もケーキも、すべてが「手作り」なのである。　メニュー作りを大切にしている。それには理由があった。日向さんは食べ歩きが好きで、いろいろな店に行く。しかし、メニューを見て悩むことがある。商品名が羅列されているだけで、店側の思いが全然伝わってこないのだ。そんな経験があるので、料理に対する自分たちの愛情を知ってもらいたいと思い、メニューに説明文を加えた。それは例えば「チキンココナッツカレー」の場合、「10時間じっくり炒めた玉葱とココナッツミルクをベースに、オレンジブレンドしたスパイスで作るピリ辛のスパイシーカレー。毎日スパイスをひき少量ずつしか作らないので売り切れの場合は御了承下さい」といった具合だ。　自分たちの料理に誇りを抱いている様子がじんじん伝わってくる。「メニューは店の看板です」という日向さんの言葉には、その姿勢と誇りが刻まれている。この言葉を聞いた私の脳裏に浮かんだのは、愛情を注いで育てた大切な娘を嫁に出す父親の心境である。実際、大変な手間暇をかけて料理の準備をしている。　お客さんの大半が県民だ。そこで、食器やカップは沖縄にないものを使っている。そのほうがお客さんに珍しがってもらえるというサービス精神である。さらに、いつ来ても楽しめるようにと、 2ヶ月に1回くらいはその季節に応じた店内の模様替えをする。　幸か不幸か観光ルートから外れているので、今のところ観光客に荒らされずに済んでいる。若いカップルから年輩の人まで客層は幅広い。しかし、その多くを占めるのは女性だ。「男だけで入るのは恥ずかしい」というお客さんがいるそうだが、男歴38年の私は全く違和感を感じない。むしろ、また来ようと思ってしまった。　店内から見える庭には緑がいっぱいだ。コンクリート造りだが、店内は木であふれている。棚やテーブル、イスは、北部の海岸から持ち帰った流木などを利用して日向さんが作った。お金を出せばテーブルなどを買うことはできる。しかし、「自分が作ったものはここにしかない」という独創性を大切にしているから、買わない。　料理や飲み物、雰囲気、テーブルセットなどすべてが「ここにしかない」という独創性あふれるお店なのだ。　住所を残してくれたお客さんには「Natural通信」という小冊子を送ってくれる。その制作費や送料を考えると大変な出費である。しかし、手書きの温かい文字で綴られた文章を読むと、 2人がこのお店を心から愛し慈しみ誇りを抱いていることがよく分かる。素晴らしい。私は心から絶賛する。(N)
メニュー（取材時）季節限定デザート　栗のセミフレッド＆季節のシャーベット添え　550円おすすめ紅茶　ダージリン　セカンドフラッシュ（ブルームフィールド農園）　 800円紅茶アッサム　500円ウバ　500円ディンブラ　500円キャンディ　450円ヌワラエリア　500円キーマン　450円アールグレイ　450円ライチティー　450円紅茶のUariation　Tea ホットミルクティー　450円ナッツミルクティー　500円スパイスミルクティー　500円アイスオリジナルブレンドアイスティー　400円アイスミルクティー　450円ハーブティー（ホットとアイス）ミントオレンジティー　450円アップルカモミールティー　450円ハイビスカスシナモン　450円ソフトドリンクオレンジジュース　400円グァバジュース　450円マンゴージュース　450円コーヒーホットブラジルサントス　450円キリマンジャロ　450円カフェオレ　500円アイスアイスコーヒー　450円アイスカフェオレ　500円	抹茶抹茶オレ　450円アイス抹茶オレ　450円パッションフルーツソーダ　500円パッションフルーツのジャムティー　550円ラッシー　450円マンゴーラッシー　500円ペリエスカッシュ　550円シードル（りんご100％の微発泡性ワイン）　500円本日の自家製ケーキ　（ドリンクとのセットは100円引き）焼きバナナのタルト　350円紅茶のシフォンケーキ　350円かぼちゃとさつまいものケーキ　350円チーズケーキ　350円ミルクレープ　350円ガトーショコラ　350円 FOOD （ドリンクセットは100円引き）あさりと自家製ドライトマトのタリアッテレ　1000円チキンココナッツカレー　800円ラザニア　900円カリカリピザ　700円トマトとオレンジのサラダ　600円チキンとアボガドのホットサンド　500円背高のっぽの黒ゴマパンのトースト　500円

	©2001, 有限会社沖縄王


週末は込むので覚悟をアップルカモミール 3方向に窓があるこの器の作者は北海道出身住所：佐敷町佐敷488 →地図電話：098－947－6203 営業時間：正午から午後9時定休日：火曜、第3水曜駐車場：7台は可能	茶屋「Be　Natural」　　メニューを見て、「おっ」と思う。木製の表紙で、中のファイルには各メニューの説明が丁寧に記されている。私の経験では、こういう店は質の高い飲食物を味わえる可能性がきわめて高い。　　紅茶が得意分野のようなので、アップルカモミールを注文してみる。出てきたポットを見て驚く。りんごが数切れ入っているのだ。アップルティーと名のつく紅茶をこれまでけっこう飲んできた。リンゴの香りだけをつけた安易な紅茶が少なくないことを経験的に知っている。本物のりんごが入っている紅茶は珍しい。飲んでみると、予想した通り、味が全然違う。りんごから染み出した甘い味がカモミールと調和し、口の中に広がる。美しい。本当に美しい味だ。　オーナーの前平香さんと一緒にお店をやりくりしている日向紀彦さんは長野県南部・川上村の出身だ。 2人は沖縄国際大のワンダーフォーゲル部の仲間だった。卒業後、前平さんはイタリアンを、日向さんはフレンチを、それぞれ修行してきた。2001年2月19日にお店を開くことになった際、「ここでしか食べられない料理と飲み物」を作ろうと決意した。この店を分類すると癒し系に入る。しかし、「癒し系のお店は多いですが、商品で差をつけることがお客さまへの最大のサービスだと思っています」と日向さんは語る。その結果が「手作り」である。パスタもピザの生地もケーキも、すべてが「手作り」なのである。　メニュー作りを大切にしている。それには理由があった。日向さんは食べ歩きが好きで、いろいろな店に行く。しかし、メニューを見て悩むことがある。商品名が羅列されているだけで、店側の思いが全然伝わってこないのだ。そんな経験があるので、料理に対する自分たちの愛情を知ってもらいたいと思い、メニューに説明文を加えた。それは例えば「チキンココナッツカレー」の場合、「10時間じっくり炒めた玉葱とココナッツミルクをベースに、オレンジブレンドしたスパイスで作るピリ辛のスパイシーカレー。毎日スパイスをひき少量ずつしか作らないので売り切れの場合は御了承下さい」といった具合だ。　自分たちの料理に誇りを抱いている様子がじんじん伝わってくる。「メニューは店の看板です」という日向さんの言葉には、その姿勢と誇りが刻まれている。この言葉を聞いた私の脳裏に浮かんだのは、愛情を注いで育てた大切な娘を嫁に出す父親の心境である。実際、大変な手間暇をかけて料理の準備をしている。　お客さんの大半が県民だ。そこで、食器やカップは沖縄にないものを使っている。そのほうがお客さんに珍しがってもらえるというサービス精神である。さらに、いつ来ても楽しめるようにと、 2ヶ月に1回くらいはその季節に応じた店内の模様替えをする。　幸か不幸か観光ルートから外れているので、今のところ観光客に荒らされずに済んでいる。若いカップルから年輩の人まで客層は幅広い。しかし、その多くを占めるのは女性だ。「男だけで入るのは恥ずかしい」というお客さんがいるそうだが、男歴38年の私は全く違和感を感じない。むしろ、また来ようと思ってしまった。　店内から見える庭には緑がいっぱいだ。コンクリート造りだが、店内は木であふれている。棚やテーブル、イスは、北部の海岸から持ち帰った流木などを利用して日向さんが作った。お金を出せばテーブルなどを買うことはできる。しかし、「自分が作ったものはここにしかない」という独創性を大切にしているから、買わない。　料理や飲み物、雰囲気、テーブルセットなどすべてが「ここにしかない」という独創性あふれるお店なのだ。　住所を残してくれたお客さんには「Natural通信」という小冊子を送ってくれる。その制作費や送料を考えると大変な出費である。しかし、手書きの温かい文字で綴られた文章を読むと、 2人がこのお店を心から愛し慈しみ誇りを抱いていることがよく分かる。素晴らしい。私は心から絶賛する。(N)
メニュー（取材時）季節限定デザート　栗のセミフレッド＆季節のシャーベット添え　550円おすすめ紅茶　ダージリン　セカンドフラッシュ（ブルームフィールド農園）　 800円紅茶アッサム　500円ウバ　500円ディンブラ　500円キャンディ　450円ヌワラエリア　500円キーマン　450円アールグレイ　450円ライチティー　450円紅茶のUariation　Tea ホットミルクティー　450円ナッツミルクティー　500円スパイスミルクティー　500円アイスオリジナルブレンドアイスティー　400円アイスミルクティー　450円ハーブティー（ホットとアイス）ミントオレンジティー　450円アップルカモミールティー　450円ハイビスカスシナモン　450円ソフトドリンクオレンジジュース　400円グァバジュース　450円マンゴージュース　450円コーヒーホットブラジルサントス　450円キリマンジャロ　450円カフェオレ　500円アイスアイスコーヒー　450円アイスカフェオレ　500円	抹茶抹茶オレ　450円アイス抹茶オレ　450円パッションフルーツソーダ　500円パッションフルーツのジャムティー　550円ラッシー　450円マンゴーラッシー　500円ペリエスカッシュ　550円シードル（りんご100％の微発泡性ワイン）　500円本日の自家製ケーキ　（ドリンクとのセットは100円引き）焼きバナナのタルト　350円紅茶のシフォンケーキ　350円かぼちゃとさつまいものケーキ　350円チーズケーキ　350円ミルクレープ　350円ガトーショコラ　350円 FOOD （ドリンクセットは100円引き）あさりと自家製ドライトマトのタリアッテレ　1000円チキンココナッツカレー　800円ラザニア　900円カリカリピザ　700円トマトとオレンジのサラダ　600円チキンとアボガドのホットサンド　500円背高のっぽの黒ゴマパンのトースト　500円

	©2001, 有限会社沖縄王