味わいのある外観


壺屋焼きを愛でる楽しみ


店の裏にある「南窯」はぜひ見ておきたい


住所:那覇市壺屋1−9−29
地図
電話:098−861−6404
営業時間:午前9時から午後7時30分
定休日:ない
駐車場:ない



壺屋焼きとコーヒーを堪能できる
「南窯」(ふぇーぬかま)


 壺屋焼きの陶器を愛でながら、挽きたてのコーヒーを味わう。 こんな贅沢が許されるのが、壺屋やちむん通りにある この店だ。

 荒焼きの島袋常雄さんを父に抱く常博さんが1989年に 立ち上げた。店内には常雄さんの荒焼きをはじめ、 伝統工芸士の資格を持つ人の作品の中から 常博さん好みの数々を展示・販売している。

 ブレンドはポットサービスである。2杯分以上ある。 1杯300円弱の計算だ。常博さんがコーヒー好きで、 1杯では足りないという思いから、ポットサービスにした。 小さな黒砂糖がついてくる。ますますうれしいなぁ。

 店の裏には県の指定文化財である「南窯」がある。 せっかく来たのだから、見ておきたい。1996年夏ごろまで 荒焼きの窯として使われていたそうだ。 店の名前はこの窯の名前に由来する。

 壺屋の街は琉球王朝時代に始まる。 「最盛期には窯は20ほどあった。しかし、太平洋戦争を前に、 米軍から弾薬庫と間違われる恐れがある という理由で、大半がつぶされた」と、壺屋在住で店の常連さんが 教えてくれた。「10・10空襲や沖縄戦でもこの辺は大きな被災を免れた。 壺屋の曲がりくねった道は昔のままなんだ」と言われると、 コーヒーを飲んだ後久しぶりに散策してみようかなと思ってしまう。

 すぐ近くの国際通りを歩く観光客は多いが、やちむん通りまで 来る観光客は少ない。国際通りで台湾製のシーサーなどを買って帰る 観光客はかわいそうだ。あと少し足を延ばせば、 沖縄の本物があるというのに。

 この店のお客さんのほとんどが観光客だそうだ。 国際通りどまりの観光客と違って、 ここまで来る人は好奇心旺盛だと思う。 でも、観光客にだけこの空間を楽しませておくのはもったいない。 沖縄の宝物・壺屋焼きをまず私たちが楽しみたい。(N)




メニュー

ブレンド(ポットサービス) 600円
モカ・キリマン 600円
ブルーマウンテン 700円
アイスコーヒー 600円
カフェオーレ(ホット・アイス) 600円
コーヒーフロート 700円
ウインナーコーヒー(ホット・アイス) 650円

お茶セット(ちんびん付き) 700円
アイスクリーム 600円
オリオンビール 750円

生ゴーヤージュース 700円
生シークァーサージュース 650円
生パインジュース 650円
生オレンジジュース 650円
生グレープフルーツジュース 650円
トマトジュース 600円
ミルク(ホット・アイス) 600円
コーラ 600円
レモンティー(ホット・アイス) 600円
ミルクティー(ホット・アイス) 600円
スカッシュ(レモン・シークァーサー) 700円
ココア(ホット・アイス) 550円

軽食
ホットサンド(ハム&チーズ) 500円
ホットケーキ 450円
ホットケーキセット 950円

サイドオーダー(サイドオーダーだけの注文は不可)
トースト(バター&ジャム) 350円
ちんびん 150円
ポーポー 150円

古酒(15年)一合 2000円
おつまみ(とうふよう) 300円




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