おしゃれな店構え



店内はピンク色で統一されかわいい雰囲気


昔の「Aサイン」の許可証を「ドリームショップ」の「D」に替えたイキな許可証


住所:沖縄市中央3-15-5
地図
電話&ファクス:098-939-0990
営業時間:午後12時から午後8時
定休日:不定休
駐車場:なし


沖縄発香水の計り売り「CAORIYA」

※「沖縄王を見て来ました」というお客様にプレゼントを差し上げます。

 母のドレッサーの前を通った時のエリザベス・アーデン 「レッド・ドア」。風呂場のフェイスタオルで顔を拭う時に香る 父の「オールド・スパイス」。会社の憧れの君(古い?)と すれ違った時に香る「エタニティ」。彼が部屋に忘れていった 上着の残り香の「クールウォーター」・・・。

 今までの人生の思い出の中に香りが含まれている ことってありませんか? 「CAORIYA」はそんな思い出の中に 残っている香りや、今や製造中止になった香水を 再現してくれる、オリジナル香水を作ってくれるお店だ。

 オーナーの田中夫妻が「CAORIYA」を立ち上げたのは 1986年。お店は那覇市内にあったのだが、 沖縄市商工会議所が主催する「ドリームショップ2000」の 準グランプリを獲得し、2000年12月から現在の場所へ移転した。 国際通りの「OPA」入口ではワゴンで販売している。

 一口に「香水」といっても、賦香(ふこう)率で4つに分けられる。
パルファン(香水):濃度15から30%。持続時間5時間から7時間程度。
オー・デ・パルファン:濃度10から15%。持続時間5時間程度。
オー・デ・トワレ:濃度5から10%。持続時間3時間から5時間程度。
オー・デ・コロン:濃度3から5%。持続時間1時間から2時間程度。

   「CAORIYA」で扱っているのは「パルファン(香水)」のみ。 なので、持続性はぐんと高い。東京の工場で作られた製品を 沖縄で販売しているというユニークな店だ。 お客さんからの注文には「agree(アグリー)シャンプー」や ボディ石けん「Coast(コースト)」という沖縄らしい一面も見られる。 香りの完成には最低1年から2年はかかるということで、思い通りの香りが届くこ ろには喜びもひとしおだ。

 今までに500種類以上の香りを作り上げたが、 現在扱っているのは100種類ほど。 その一つ一つの香りには名前がない。 名前にとらわれることなく香りを選んでほしいという意向からだ。 その代わりに番号が付けられている。 この話からあるエピソードを思い出した。

 今から80年前、エルネスト・ボウという有名な調香師がいた。 そのころはまだ悪臭を隠すためだけに香水が使われている 時代だった。香りは1、2時間で消えてしまう。女性たちは 香りが消えかけるのをいつも気にせざるを得ない。 エルネスト・ボウはある女性から「今までにはない、 香りがずっと持続する香水を作って欲しい」と依頼される。 その女性とは、ココ・シャネル。そう、 今や不動の地位を占める人気ブランドの創始者だ。 彼は試作品を作り、ココ・シャネルに選んでもらった。 それが5番目の作品であった。 その香水こそ永遠の名香「シャネルNo5」である。 エルネスト・ボウが名前をどうするかと尋ねた時、 彼女は「そのままでいい」と言ったという。 その理由は今でも謎だとされているが、 彼女も名前にとらわれずに、香りを楽しめるように付けたのではないかと推測で きる。 いずれは「CAORIYA○○番」という名香が誕生するかも?!

 このお店、意外なことに野球選手やJリーガー、 モデル、芸能人などのセレブ御用達店でもある。 沖縄にキャンプをかまえる「日ハム」の「がんちゃん」こと 岩本選手は「97番」をずーっと愛用しているとか。 西原町にあり天然記念物に指定されている「さわふじ」という木に咲く花の香り を婦人会の方から作って欲しいと依頼され、 作ったこともあるという。

 通信販売もしているので、県外の方、要チェック ですよ! 調香師のご主人は、あなたが探し求めている 香りをズバリご用意しちゃいます。 奥様もとても明るい気さくな方で、 興奮しながら香りを探しまくってる私を、 うれしそうに見守ってくれているのが印象的でした。 3cc、1000円(容器代込み)から販売しています。(G)




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