素朴な店内にも味がある



 この看板を見逃さないように!



住所:大宜味村津波985
地図
電話:0980-44-2025
営業時間:午前11時から午後6時半
定休日:不定休
駐車場:あり


メニュー

そば(大) 450円
そば(小) 400円
牛肉そば 550円
てびちそば 550円
ソーキそば 550円
もやしチャンプルー 650円
焼き肉おかず 650円
牛肉おかず 850円
レバーいため 650円


「前田食堂」


 国道58号線をひたすらまーっすぐ北上する。 大宜味村近くになると、左側に見渡せる海は 島ひとつない水平線の景色に変わる。 その海を見ているだけで癒され、 ボーっとなって、目的地の「前田食堂」を通り越してしまう。 そんな経験をしたことのある人は私だけではないだろう。

 気づいたころにはオクマ近くまで来ていて、 「おっと、いけない! 通り過ぎちゃった」と また引き返す。そう。 引き返しても食べたいおそばが 「前田食堂」で待っている。

 我が家でこんなことがあった。家族みんなで 北部へドライブへ出かけた時のことだ。 兄は家族に、お昼は「前田食堂」のおそばを食べさせたいと 車を走らせていたが、 やっぱり通り過ぎてしまい、 「仕方ない。ほかのお店にしよう」と さらに車を走らせた。が、 本当に「ほかのお店」でいいのかと迷った挙げ句、 その時点では東海岸側を走っていたにもかかわらず西へ抜け、 「前田食堂」に到着。午後4時ごろのおそーいお昼を 家族で食べた。 母は呆れかえっていたが、「これがオススメだよ!」と うれしそうに説明する兄のペースに 引き込まれ、「ほんとだ。おいしいね」と、 おそばの汁一滴残さず平らげてしまった。

 ご主人の前田定雄さんが 食堂を始めたのは1972(昭和47)年のことだ。 その味と量は、ずっと変わってない。 お客さんは常連さんから観光客までさまざまだ。

 オススメは「牛肉そば」である。 おそばの上にもやしと牛肉を炒めたおかずが どーんとのっている。 おかずを食えども食えども、 おそばが見えてこないほどの量だ。 このおかずがまたコショウがよくきいていて、 アジクーター(味が濃い)ファンには たまらない一品だ。

 おそばを食べ終わり、 お汁を3分の1ほど残した時点でお汁を見てみると、 「うわっ! これだけのコショウが入っていたのか」と ビックリするくらい黒いコショウがびっしり入っている。 それでいて、「脳天爆発!」というほどの辛さでは ないから不思議なのだ。 モチロン、食べ終わった後は顔中汗だくになる。 奥の部屋のクーラーの前でちょっと涼んでみてごらん。 これほどクーラーの風を「ふぅ〜、心地よい〜」と 感じることはないだろう。(G編集部員経験済み)





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