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坂田交差点にほど近い「マルモリ」 店内でも食べることができる 住所:西原町棚原810 →地図 電話:098−946−9835 営業時間:午後0時30分から午後7時 定休日:日曜、祝祭日 駐車場:3〜4台分 そのほか:配達は2000円以上から。急ぎの場合は電話注文を メニュー かぼちゃ 50円 さや豆ソーセージ 50円 いか 40円 さかな 40円 いも 30円 やさい 30円 ぜんざい 200円 ミルクみぞれ 200円 ミルクぜんざい 250円 金時 250円 みぞれグレープ 150円 みぞれオレンジ 150円 みぞれメロン 150円 みぞれいちご 150円 |
「マルモリ」天ぷら屋 天ぷらはおやつや軽食に欠かせない。簡単に作れそうに見える天ぷらだが、実は店によって大きく差が出る。たかが天ぷら、されど天ぷらなのである。食べるならおいしい天ぷらがいいに決まっている。そこで「マルモリ」の登場となる。 例えば、さかなの天ぷらを食べてみよう。具としてはキングフィレなどが一般的だ。なぜなら安いから。しかし、ここではカジキにこだわっている。食べ比べてみれば味や歯応えの違いは一目瞭然だ。天ぷらのおいしさを決めるのは「具」なのである。カジキを安定供給するために、店主の城間盛一さんは仕入れに全力を挙げる。おいしい天ぷらを提供する背景には、なみなみならぬ努力があるのだ。 「マルモリ」の天ぷらのコロモは薄い。厚いのが好きな人もいるだろう。ただ、健康を考えると、薄いほうがいい。一方、具は大きいほうがいいに決まっている。「マルモリ」の天ぷらはずばりこうなっている。 「もうけを考えると、具を小さくしてコロモを大きくするんでしょうが、お客さんの立場で考えると、具は大きくコロモは薄くとなりますよね」と妻の昌子さんは語る。心意気は商品の質にきちんと反映するものだ。こうして、ボリューム感あふれる天ぷらは地域で有名になった。 よりよいコロモを追究、「これだ」という感触を得るのに3年かかった。秘密は「練り方」にある。そのワザを味わってみる価値はある。 天ぷらを味わうなら、揚げたてがいい。「マルモリ」では店頭のケースに天ぷらを並べているが、お客さんの求めがあれば、多少の待ち時間をもらってでも揚げたてを渡すことにしている。 そんな手間暇をかけていると、もうけが少なくなるのではないかと心配してしまう。しかし、城間夫妻はともに別の仕事を抱えているので、もうけることをあまり考えていない。店を手伝っている昌子さんの実姉の又吉勝子さんの給料分が入ればいいとのんびりしたものだ。もうけのことより、お客さんからの「おいしい」や「長くお店を続けてね」という激励のほうがうれしい。 町内の小中高校をはじめ、琉大病院への見舞い客、銀行などから注文がよく届く。首里の小中学校から注文が来ることもある。温かいうちに食べられる距離なら配達する。 自慢は天ぷらだけではない。ぜんざいも逸品だ。 首里の県立博物館の横に、かつてぜんざいとそばの店があった。店の名前がないのに有名で、いつもお客さんが列を作っていた。そのぜんざいの味にひかれ、昌子さんは15年くらい前に毎日食べに行っていたという。 昔ながらのあの味を出したい。ぜんざいがおいしいと聞くと食べに出かけ、味を研究した。その結果、首里のお店の昔ながらの味に到達した。アズキをとろ火で長時間炊き込むと、イモのような味が出てくる。こうして作ったぜんざいにパウダー風の柔らかい氷を乗せるのだ。 ぜんざいやみぞれは毎年G・Wごろから11月いっぱいまで販売している。 オープンは1994年9月15日だから、もうすぐ10年になる。ぜんざい同様、時間をかけていい味を出しているのが「マルモリ」なのである。 |
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