ヒラミレモン

 ヒラミレモン(シークヮーサー)は沖縄では昔から普通に家の庭に植わってい て、特別珍しいものではなかった。それが徐々に注目され始め、最近では健康 ブームを追い風に、貴重な存在となっている。

 この「ヒラミレモン」は、3年ほど前に開発・製造された。販売業者である三 倉食品(本社・与那原町)の営業部長・佐久間健治さんに話を聞くと、今では問 い合わせが殺到し、製造が追いつかない状態だという。

 もちろん評判は上々だ。血圧や血糖値を下げる効果があることがよく知られる ようになり、実際に「体調が良くなった」「肌がきれいになった」という「ヒラ ミレモン」愛用者の声は多いという。

 また、皮の成分が特に体に良く、がんの抑制に効果があると言われている。こ の「ヒラミレモン」は、大宜味村などで収穫された新鮮なシークヮーサーをその まま丸ごと遠心分離機にかけ、1秒間に1万回という超高速回転で果汁を抽出して いるので、皮の成分もしっかり入っている。試行錯誤を繰り返し、この方法を成 功させたそうだ。

 「皮ごと搾っているから少し苦味があるかもしれません」と佐久間さんは言 う。でも、「良薬口に苦し」と言われる。前述の通り、薬のような効果がある し、 実際「薬」と思って注文するお客さんもいたそうだ。

 「調味料として、酢の物やサラダにかけたり、毎日少しずつ召し上がっていた だくのがいいですね。その点、用途は広いですよ。お刺身や鍋物にも合います し、私のお薦めはさんま! さんまにかけるとおいしいですよ!」とアドバイス をいただいた。

 360mlの瓶の場合、40〜50個分のシークヮーサーが使われているというだけ あって、オレンジジュースみたいに色が濃い。そのままゴクゴク飲めそうに見え るが、ジュースとして飲むなら「ヒラミレモン」1に対して水で 10倍くらいに 薄めるといいそうだ。






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